HANABI
北橋勇輝

コンセント抜いたときに出た火花
あのとき見た花火に似てる
君は僕の手を離そうとしない
花火が散ったとき君は隣にいなかった 

打ち上げ花火、横から見るか下から見るか
そんなこと、どっちでもいいんだけど
それより喧噪が凄くて君の声がまったく聞こえない
君の顔、笑ってる。とりあえず僕は「うん」と返事してみる
そしたら君は「今、適当に返事したでしょ」と僕の肩を少し強く叩いた

夜空に打ち上げ花火が上がったとき、その痛みはまだあって
だけどそれが散ったとき、その痛みは君と一緒に消えていた
地面に落ちてるフランクフルトも
ここまできたら、なんだか可愛く見えてしまうね


自由詩 HANABI Copyright 北橋勇輝 2013-08-31 20:05:46
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