ゆっくりと腐りはじめる
はるな


ねじれた女は
男のかたちをして
朝の歩道に
放りだされている

季節はたしかにうつろいだが
ことばはひとつも増えず
減らずに
雪融けるような角度のなか
ゆっくりと腐りはじめる



自由詩 ゆっくりと腐りはじめる Copyright はるな 2013-08-31 10:11:54
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