ウェルカムなこの星 
朝焼彩茜色

拳が長い髪を弾きながら 進んで進んで 睨みつけている
憎しみを含む 堕ちる感情は 私には必要ない

どうにもウェルカムなこの世界は ごった煮と灼熱と情熱を
違えながら 吐き散らかす 弁えることを知りもせず 晒す

拳に汗 髪に切れ長なものを隠しながら 進んで進んで
睨んでいる 堕ちる感情を糧になぞり 鑑を拝み 今の心 念を放つ

 嘆きの口笛は音色は 同極を吸う磁石のように 似せた心の糸を
 辿る 羅針盤
 時には古の沈み日の西を指す あの虫の息の沈み日 切なの朱形
 自由の表しか滑らない楽しさ それで構わない 生まれながらに自由だから
 定義や辞書は墨の色が違うという微調整

 どうしても 同極を吸う磁石のように 似ている心の糸を辿る 羅針盤
 しかし どうにもウェルカムなこの星 蛇のように密度は高まるばかり

 嘆きは 久しい

 どうにもウェルカムなこの星 郷に従っているのだろうか
 蛇のように密度を高める人間達は ここの郷に従っているのだろうか

 疑問でならない 切れ長なものは心を悟り 泣きながら 拳をふる

睨んでなんかない 睨むなんてできるはずがない 

捌け口は拳の汗

長い髪を弾きながら 進んで進んで 正しさの阿吽を微調整してゆく

長い道のりかもしれない 羅針盤は嘆くと逃げるから

また凛が深みを増すことが出来た頃

長い髪を結い 白の紐をつけ 頬紅を染め 唇には韓紅
その姿で ウェルカムと頷いているかもしれない
 


自由詩 ウェルカムなこの星  Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-30 21:47:31
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