中之島
左屋百色
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わたし昨日まで雲でしたが
思う事あってやめました
良かれと雨を降らせてましたが
後にベレー帽とメガネが
トレードマークとなるひとりの少年に
まっすぐ見つめられ
中之島に浮かぶ雲である自分が
誰からも望まれていないと
悟ったのです
その時、
わたしはわたしを嫌いになったのです
シャレにならないくらい
嫌いになったのです
キノコを食べても
人は大きくなりません
詩人は傘を持っていません
叫んだ言葉が反射して
冷たい水になったとしても
その時、
わたしはわたしを詩人とは思えない
命より大事な言葉なんて
どこにあるのでしょうか
(ともだちはみんな死にました
あの日の少年は
大人になってから
血の色を芸術とは認めなかった