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はるな


「このセッションは中断されまし」
た、 時間 折り目のついた、
(キーワード)鳥・カーテン・水・コップ・壁・灰色・肌・はだし・白い・音・窓・窓際・またそこから想起されるすべての祈り、

朝顔の猛毒、枯れている、夜わたしは、わたしのために祈っています (わたしのなかの都合の良いあなたたちのために)「このセッション」は、

ベビーカーが三角を滑り落ちていく、心地よい速度で 母親は地面に平行に手をついて、
祈っています

それでも、死は平等ではない、わたしは祈っています
あるべきものごとが、そうあるように、
あらゆるものの輪郭が、ほかのものものと分けられて存在し、かつそのものが相互干渉する世界のなかで、決してはみ出さないよう(それが1000分の一秒だとしても)、あらゆるコンピュータの孤独のように、はじめて宇宙が晴れ上がったときから、ずっと受け継がれる孤独が真実だとしても、わたしは祈ります。そして忘れるように、愛します。

あなたがもう時間がない、と言うとしても、わたしは祈っています
走りながら、呪いながら、恨みながら、わたしは祈って、そして愛します。裏返ってしまったすべての意味のために、足りないもののために、返歌のように、祈っています

わたしたちの柵は決して取り払われません、ベビー・カー 神父 母親、 そしてすべての不平等。柵は建設され続けます わたしたちの手によって あなたは限りなく無力です 常に どの瞬間にも あなたはみじめです。 わたしたちは何一つ捨てることができないのでみじめです それでいて何一つ得るものもないので。 わたしは忘れます、コンピューターの孤独や、猿の定理、短縮されねじれた告白、もしくは引き伸ばされて茫漠とした懺悔。 あなたたちは何一つ得ることができません、わたしたちの死は常に不平等に無価値です。 絶望しないでください、許すことができません。 あらゆるものに受け継がれる孤独が真実だとしても、わたしは忘れるように、愛します。



自由詩 000002 Copyright はるな 2013-08-30 10:02:48
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