おぱんつのすゝめ
自転車に乗れない女の子

 
 


 わたしはあたらしいブラジャーを買ったので、今日からつけることにしました。
 今までは布切れがわたしの小さなおっぱいをあっぱくしていましたが、今日はなんだかよりそうように居てくれるので気もちよくねむれそうです。

 だけど、ひとつだけ嫌なことがあります。
 この前マゼンタの下ぎをつけていたら、彼が「は手だからやめなさい」と言ったので、新しく買った色がはだ色の(だれと同じはだの色かは知らない色の)下ぎだということです。

 わたしはマゼンタが好きで、はだ色やネズミ色はどんな色なんだろうって、あいまいになるから好きじゃありません。

 わたしは下ぎ(パンティとブラジャー)のために、彼とおわかれしたほうがいいのでしょうか。

 それとも、彼のためにあいまいな色を好きになるべきですか。




 あ。そもそも、いろんな色のニンゲンやネズミがいるから悪いんだと思います。


 だから、わたしと違う色のニンゲンはさくじょするべきです。
 だからわたしはお祈りすることにします。





「かみさまどうか……」


 世かいをわたしだけのために回してください。












おしまい。


散文(批評随筆小説等) おぱんつのすゝめ Copyright 自転車に乗れない女の子 2013-08-27 02:13:34
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