豊かさの椅子Ⅱ
朝焼彩茜色



 豊かさの椅子 個個に在り 素材は問わない色も装飾も機能性も
 豊かさのページを開く腕に 親切に呼吸を整えてくれる 背もたれの温もり

 瞳を閉じたくなるような 肌と風との相性は豊かさの印

 定義を下ろし的を引き上げる そこに豊かさがある 椅子は個個に在る

 緊張の立ち尽くしをほぐす 豊かさの椅子 座り ページを開く 風任せに
 それは意図の中に組み込まれているから 考えずに 心を取り戻すんだ

  感謝から始まらない豊かさもない されど 椅子は個個に在る

  些細の空色の斑点の霧のような出来事に感謝する されど

  時代が君について来ない しらける者と無頓着な傍観者

  豊かさの品格さを持つ君に時代がついて来ない 泣かないで 個個に在るから


  君はヒーラー 上手く説明出来ないから 椅子を創ったんだ 豊かさの椅子

  個個の分まで 此処に在るなんて戯言のようで 奇麗事

  だから個個の数 創り続けている今も休まずに 君はヒーラー


豊かさのページに 君の伝説が書かれてあったよ 君はヒーラー

豊かさの椅子 個個に在り 個個に在り


自由詩 豊かさの椅子Ⅱ Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-26 23:07:48
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