フランシス・アリス展にて
吉岡ペペロ



波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ


津波もあったけれど

海がわるい訳ではない

海はただの存在なのだ

こどもたちもカメラもそうだ


波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ


想像上の出会いを

目指していることさえ忘れて

もしくは知らされもせず


波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ


それはただのアクション

海もこどもたちも

カメラも

波の音も異国のことばも

水のなかも


波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ








携帯写真+詩 フランシス・アリス展にて Copyright 吉岡ペペロ 2013-08-25 13:55:01
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