れんあいのすゝめ
自転車に乗れない女の子
ぼくの友だちは彼女がすごくほしがっていました。
けれど、友だちは何回こくはくしても、上手くいきませんでした。
きっと女の子にしつこいしてたと思うので、
「しつこいするから駄目なんだよ」
とおしえてあげると、彼はおこったように
「しつこいしてないよ」
と言いました。
だけど本当はしつこいしてたんだと思います。
すう日して、友だちから電話がきました。
友だちはこうふんした声で「彼女できた」と言いました。
ぼくはくやしかったです。
ぼくだって彼女いないのに。
「しつこいしなきゃダメなんだよ」
友だちは言いました。
それはとってもせっとく力のある言葉でした。
「ぼくもしつこいするね」
ぼくはそう言って電話を切りました。
つぎの日、ぼくは大好きな友子ちゃんにしつこいしました。
けれど、友子ちゃんは
「しつこいする人きらい」
と言ってぼくをビンタしました。
そして友だちと手をつないで、どこかに行ってしまいました。
友子ちゃんが友だちの彼女だと、ぼくは気づきました。
きっと友だちは、ほんとはしつこいしてなかったんだとぼくは思いました。
なので、ぼくもやっぱりしつこいするのはやめようと思います。
おわり