強く生きよ
桜 歩美

愛すべき息子へ


いつも心にこの母の愛を感じながら

常に強く生きていなさい

振り返ることもせず

ただ前を向いて歩いていきなさい


現実を肌で感じ

夢を諦めそうになって

何を目的に生きればいいのかわからなくなっても

それでも君の先にある未来を信じて歩きなさい


それをやめたら

人生は堕ちて行くばかりです

未来を信じられなくても

それでも信じて歩いていくんです


どんなに奈落の底に堕ちても

笑い合える明日は絶対にある

実感して生きてきた母が絶対を保証します


そんなにお金持ちにはなれないかもしれない

人生とんとん拍子にはいかないものです

どこかで何かが起こり落胆し

それでも生きていかなきゃならないのが人生です

でもそれでも幸せを感じられる日はあるのです


君の母はきっとそこらへんにいる人の数倍

不幸な人生を歩いて来ました

残念ながら親に恵まれず正しい愛され方をされませんでした

それでも君を授かり母になれたことで

この世に産まれ育ててくれたことへの感謝は忘れません

どんな親でもたった一人の親だから

私が親を恨んだら君にも私を恨まれます

私はだから両親には感謝をします

君のことが心から大好きだから

君のことをどうしたら愛情いっぱいに出来るのか

すごくよくわかるからです

自分がされたかったことを全部してあげればいいだけなのです

そこらへんの人より数倍不幸な人生だった私ですが

君に出会えただけで最高に幸せな人生に変わりました


お母さんは君のお母さんになれたことが産まれてきて

一番の幸せです

もうこれ以上何もいらないのです

もうこれからは不幸ばっかりでもいいです

君さえ幸せだったらそれでいいです


君が幸せに歩いていくには

時々起きる不運に負けない心を養うことです

どんなときも負けない心さえあれば絶対に未来はあります

どうしても駄目なとき

お母さんが書いたたくさんの詩を思い出してください

それはお母さんの自己満足でいっぱいなものかも知れないけど

それでも君への愛が満載なことを保証します


どんなに辛いことがあっても

どんなにしんどいことがあっても

いつも優しくてまっすぐで思いやりいっぱいで

くじけないで泣かないで最後まで頑張れる君なら

絶対乗り越えていけるよ

中学生になって泣き虫だった君はいなくなりましたね

背も伸びてとても大人に見えます

でも時々まだ幼さも垣間見え母の心を和ませてくれます

母のことをいつも心配して応援してくれる君に

精一杯の母の愛を込めて

この詩を贈ります



桜 歩美


自由詩 強く生きよ Copyright 桜 歩美 2013-08-22 22:11:54
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