素朴の素描
朝焼彩茜色

仕事から帰宅したら タイマーでひんやりしているリビングに赴く
猫たちが 御主人様おかえりなさいなどと云わず
御飯くれ御飯!御飯!と絶対に云っている

暑くて疲れています

UVのパーカーを汗と絡みながら脱ぐ
まず吹かしたいものに火をつけ 真剣に呆ける 換気扇の下で
最近はまっているポーションタイプのコーヒーを冷えたミルクに注ぐ
欠かせないコラーゲンも入れて
100均のマドラーが目を回す カランコロンと

だんだん疲れが引いてきます

人間様の我儘に正座して待っていてくれている猫たちに御飯を入れる
食ったら寝る それが坊ちゃんたち

一息つき シャワーを浴びる メイクを落とす さしよりそれだけ
訪問者はきっと来ないに違いないから ノーブラで過ごす 揺れる心配はないから

自分の時間をきちんと確保してゆきます

スキンケアと秋物のカタログをパラパラとめくり 予算と諦めと欲するを吟味する

何を今日は書こうか 書いている人を続ける 最近は場数踏んでいるだけ
それも愛してあげる
書き続けて下さい!と云った写真家を夢見て東京へ修行しに行ったあいつは元気だろうか・・

書いているよ 馬鹿みたいに・・

一つ仕上げたら 夕飯を作り出す サバとひき肉がいい感じに解凍されている
冷蔵庫に期限の怪しい食材から炒めてゆく 
暑くてばてているから ニンニクがプーンといつも効いている

その前に洗濯物を折り目にそってたたむ 何も考えずに たたんでゆく
一つの事柄を通り過ぎるように・・


自由詩 素朴の素描 Copyright 朝焼彩茜色 2013-08-22 16:19:00
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