八月十四日
塔野夏子




あざやかな百日紅も
降りしきる蝉の声も
ふと遠ざかった気がする午後三時
少年は愁いを知りそめた瞳で
透明な文字で記された
夏の黙示録を読んでいる






自由詩 八月十四日 Copyright 塔野夏子 2013-08-19 16:41:12
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
夏について