夜空の散歩
ヒヤシンス
群青色の夜空を指で穿つと銀色に輝くんだ。
ほら、そこかしこに。君に見えるかい。
君もやってごらんよ。
そうすればこの夜は満天の星空に変わり、君と僕は今繋がる。
僕と君、二人の手を重ね合わせて、夜空に放とう。
二人で永遠を創ろう。
一番大きく穿たれた夜空の穴から
満月が顔を覗かせるまで。
愛し合うことをやめる事はやめよう。
愛ってなに、って君は僕に訊ねるけれど、
それはお互いの心を感じ合うことなんだ。
君は僕につかまっていればいい。
僕は君の手を絶対に離さないから。
僕らは導かれるままに愛を育むこの綺麗な夜空の散歩者なんだ。