つぶ 草
砂木

くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む

キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って

きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくない

たくさんのキミドリ文字がそよぐ
案内する 黒い羽音

雲が栞のように
名をささやく






 










自由詩 つぶ 草 Copyright 砂木 2013-08-16 21:59:36
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