読点
はるな


人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている

景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
真顔でわらう人々のなかに
君がいる気がした
ぼくは書き終えた詩の最後に
ちいさく読点をつける



自由詩 読点 Copyright はるな 2013-08-15 08:14:33
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