夜の港で船を待つ
吉岡ペペロ
南半球
夜の港で船を待つ
いつもの星空とちがう
散らばり方がちがう
強くひかる星の位置もちがう
流れ星ひとつ消えるまに
お願いごと
三回唱えることに成功した
「そんなにいつも、そのことを思ってるんだ」
ぼくはなんだか感心して
久しぶりに自分のことが愛おしくなっていた
自由詩
夜の港で船を待つ
Copyright
吉岡ペペロ
2013-08-10 17:50:19