蘇芳色の魂
朝焼彩茜色
最も対極の銀漢から 阿羅漢肖るカインの蘇芳色
ヘブライ卍ラテン+サンスクリットの鍵穴 弓張る月に矢を掛け
燦として輝く燻らす渦の最中 暫時司る縁を刻んで斬る
無智叡智の表裏を重ね縫い 生まれてきたのだから 解く糸を手がかりに
徐々に蘇芳色の魂を重力に慣らし 天の流れに忠実に沿い
最も対極の銀漢の膜を突破し 肖る者を志 額から顎へ一線を引く
魍魎を孕むものはない 畏れる源などない
印のない文字もない 掘り起こせないのは 翼の骨組みを知らないから
愛情を重んじる慕いが吹き抜ける風が 此処を 渦を 描いているから
漸進に呼吸を整え 蘇芳色の魂を精神に慣らし 暖め熱く両足で
だだだ大地に掘り起こす 弓張る月に光陰の矢を掛け
強かを孕み 畏まり 礼儀を重んじて 鍵穴に放つ