佑木

同じ夢を見ている

気が付けば その部屋にいる
知らない部屋が そこにあり
そこから出発しなければならない 私がいる

なぜいるのか そこはどこなのか 分っていない
いくつもの夢をみて 疲れて 眠って そして目覚める

見慣れない窓の景色 見慣れた外界の風景

「これがすべてではない」

そのメッキのドアノブ
軽く捻って 入ってゆくだけ

同じ夢を見つづけて
永遠のなかの 一瞬のなかの

どこかで出逢ってきた人たちと
初めての顔で きょう 同じ夢を見ている


自由詩Copyright 佑木 2013-08-04 14:33:17
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