認めたくはない
ケチャップ
この世界に上手く溶け込めるように
私は また 誰にも見えない透明な仮面を被る
それは社会性というやつで
たまに
どちらが「本当の私」だったのかと分からなくなる時がある
そもそも「本当の私」て何だよと私の中の私が毒づくのを静かに感じる
この世界に生き抜くために
私は また 慕いたくもない禿頭の上司に笑顔を振りまく
それもまた社会性だと上手い言葉に自分を当て嵌めようとするのだろう
目の前にいる上司も あまりいい噂を聞かないあの人も
何が言いたいんだよと私の中の私がまた呟いているのを静かに感じる
もう何回目だろう
そんな事を思いながら
そんな毎日を過ごしながら
次の給料日を待ち遠しく思うのだろう
私ってあの禿頭の上司やあの人と同じじゃないかと気付きながら