恋するシーラカンス
るるりら

【恋するシーラカンス】


次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ

るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あまつそら 見つけてよ 海溝由来 私の匂いを
シーラカンスは そらを飛ぶ

体の中の うみ
海の中の そら

みあげれば すきまより見えてくるくる そらを飛ぶ
シーラカンスには背骨がない

わたしの うつろは 鳥の羽根のよう 
きみのうろこは銀色 ひびく風音
きみの自転車 ペダルが くるくるまわる
遠くで うるわしの銀色 くるくるまわる

わたしの心には背骨がない
永遠の愛、なんて言葉を きみに喋らせたりするからさあ
深海に青天を見てしまうでしょうよ  くるくるまわる きみの銀色 





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以前、同じ題名で 投稿していた作品がありました。
おもうところがあり削除しましたが、さまざまな方の助言を得て
改編し 再投稿いたします。


自由詩 恋するシーラカンス Copyright るるりら 2013-07-30 15:45:10
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