愛についてならきっと
佐々宝砂

明け方なのに
わざわざ窓に背を向けて
本を読み続けているのは
なぜかしら

答えてくれなくても
それでも
私はかまわない

愛についてならきっと
あなたでなく
その本でなく
朝の風が
知っている

だから私は窓をあける

朝の風は私に愛を語らないけれど



Pakiene名義で書いたもの


自由詩 愛についてならきっと Copyright 佐々宝砂 2005-01-04 01:08:03
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ポエムス(パキーネ詩編)