a poet
青園ルカ

物書きならワルキューレとか聴くべきなんだろうな
マザーフッァカー
夏の明け方の街に音楽なんてないんだよ
ただようのは生ゴミとゲロとしょんべんの臭い
街路樹の花になんか救いを求めてもだめさ
俺はたぶんもうだめだ
もうなにも書けない
昔ならきっときっと海に向かって
いかにも死体が沈められてそうな
ヤバそうな岸壁囲まれていたって俺は
俺は愛すべき魚になれた
なにもかも食べ尽くしてしまう魚
共食いだってするぜイエス
だから最後にはひとりぼっちで
いつも離岸流を探してた
だけどもうどうにもならないぜ
おかにあがっちまったからな
なあ、俺に音楽をくれ
道に響くビートをくれ
そんでもってジャックを連れてきてくれると
ほんとはすごく嬉しいんだ





自由詩 a poet Copyright 青園ルカ 2013-07-29 05:22:47
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