パラダイスはらいそ
まきしむ

おれ牛乳屋のバイトしてたからさ
「ちょりース」つって
友達ん家周ったけども
誰もいなかったよね
ホントごめんね
ごめんなさい
水滴が垂れてるんです
壁の方で

「、、で、
へろへろの、ふにゃふにゃになっている
が世の人びともしなしなのむにゃむにゃになっているであろうから、あ、
わたくしもがんばらねばならない
あっ
エネルギーをたくわえて
けんきょに
こしをひくくして
あっ
誠実に
たなごころをつきだす」

脱力
魅力的な乳房
世のふきだまり
祭り
祭りとしての祭り
失敗した祭り
本当の祭り
田舎
東京
自然







水を集めて
わたしは泣いていた
醜くないていた
わたしの人生はとても損なわれていた
かば焼きさん程には悲しかった
激しくスクワットをはじめた
サーストン・ムーアって誰だよ
激しく卵をかきまぜた
水にわたしの顔が写っていた
元気に泳いでいた
わたしの体が生きていた
わたしは細胞をあつめてひとつひとつに名前をつけてあげたかった
おりこうだと頭を撫でてあげたい


公園のちょっとした丘で
絵を描いている
みんなサンドウィッチとか食べて


不思議と歌を歌っているにょきにょきの繊維


にょ







パラダイス・はらいそ

廃人

元気な俳人

廃人の腐ったお香

廃人の腐った自我

廃人の腐った青春

桟橋から

あの異国の地へ

パラダイス・はらいそ


都会のはずれを歩いていた
右手に袋をさげて
(中から野菜が飛び出して)
マンホールが無くなって
落ちないか不安で
猫を探しているのね


アディオス・ふぇらうぇる


自由詩 パラダイスはらいそ Copyright まきしむ 2013-07-27 21:29:29
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