あめあがりのみどりに
吉岡ペペロ

夏の葉がそのままの

あめあがりのみどりに

あたたかく包まれながら

夜の遊歩道をたどる

いい匂い

みぎめのほうが

いい匂い

柔らかくしかさわれなかった

ぬれていた

こぼしていた

あめあがりのみどりに

くちびるをあてた

木々がたくさん夜の棒

土から桜がのびている

静かに澄んだ

夏の葉がそのままの

あめあがりのみどりに

あたたかく包まれながら

夜の遊歩道をたどる

いい匂い

みぎめのほうが

いい匂い







自由詩 あめあがりのみどりに Copyright 吉岡ペペロ 2013-07-23 23:59:16
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