「名望空」写真家の名前
朝焼彩茜色

名を望む空があった 写真家の名前だった
写真に収めることを 刹那主義の私だからしない

思い出は極秘の扉の鍵だけで いい 浸らない視線は 名を望む空へ

癒されざる動機に支障をもたらす 生贄にされたような殻の割り方が

弱弱しい

思い出は娯楽の一つに分類され 秘書が直角に纏めあげる 名を望む空へ

一番に自分を望むこと 名を望む空へ 自分を治めてアングルの利き腕を上げて

刹那を底の色の扉を壊すくらい 宙に舞う割り方を

認めたい

今だけを水平に浴びる 尊き空からの望み名
写真家の名前だった

今だけを垂直に見上げる 尊き「名望空」


自由詩 「名望空」写真家の名前 Copyright 朝焼彩茜色 2013-07-23 13:18:16
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