凛月
朝焼彩茜色
サイキックもなく
ルナティックもない
優しさに融ける強みを整えて歩く
ちょうちんの暖かさでスーっと佇む 永遠の秘密の入り口
蛍を探したくなる心得が呼び覚ます 凛月
草花が耳を澄ましている いつの世も
追求を腹の底で憩 眠りを整える
ちょうちんの明るさで水分を含む潤う光 昏睡の出口からの光
小川の群れを成す魚たちが夜空の下で 煌く 凛月 チャプンっと
土の道が足音を聴き 返事ができない 寂しさを草花だけが
只揺らめくだけで 応えている
サイキックもルナティックもなく
ちょうちんの暖かさでスーっと佇む 初めての凛月