信念
ヒヤシンス


双頭の鷲がその雄大な翼を広げて空高く舞い上がる。
大地の至る所に刻まれる陰影を踏みしめて我らは未来へと進んでゆく。
時の歩みを止める事は出来ないが瞬間をその胸に刻み込む事は出来る。
それらを愛でる事は過去を振り返る事とは違い、我らの疲れた心を癒す。

先人の言葉が胸に沁む午後、私は人生を見つめる。
大きなめぐりはこの平凡な人生の中いくつも用意されていた。
幾度かは功を奏し、幾度かは過ぎ去った。
自分の無力さにうなだれる事もあったが、それでも私は生きてきた。

今、私は大きなめぐりを期待して人生に覚悟を決める。
どんな道を歩むことになろうとそれを何かのせいにしない事。
自分自身を見極めて、愛と希望に生きる事。

大空に羽ばたく双頭の鷲は、いまや権力の象徴ではない。
それは私自身。そして我ら自身。全ての心に生きる象徴。
美しい地球に幸福の彩りを添えよう。我らの信じる道のもとに。


自由詩 信念 Copyright ヒヤシンス 2013-07-22 20:39:32
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