ハナミズキ
吉岡ペペロ
ラウンジの女の子が
ハナミズキを歌っている
男のとなりで
ハナミズキを歌っている
君と好きなひとが、
女の子がそこを歌うとき
ふたりは軽く触れ合っている
百年続きますように、
女の子がそこを歌うとき
ぼくは百年の短さに不満を抱いている
ラウンジの女の子が
ハナミズキを歌っている
男のとなりで
ハナミズキを歌っている
自由詩
ハナミズキ
Copyright
吉岡ペペロ
2013-07-19 07:52:59