食べ物を残すと祟られるのだろうか
あおば

                   130717

無神論者はもちろんなんとも思わないよね
神様がいなけりゃ怖いものないと思っているんだもの
神は強い魂が生み出したものと思って居る
神はいなくても普通の魂はいるかもねと言ったら
食べ物にも魂はあるのかもと
少しだけ心配そうな顔をするので
森羅万象すべてには即時的ではない保存的な写像の場がありそこに魂も転写され、情報に分解され永久に保存され時に応じて再現して必要に応じてこの世にまで転送されリアル化されるのだとルル述べる
酒はスピリットの塊だよね
エーテルのように好い匂いがするだろう
炭水化物は上手に発酵させるとお酒になるんだよと
特上の吟醸酒を勧めると
ぎょっとした顔が少しだけ青くなり
悪酔いしたように目をギョロギョロさせて何処か逃げ場を探すような仕草をする
これを5分の一人芝居に演出してくださいね
作者はにこりともしないで奥に引っこんでしまう
困ったね
いつまでも子どもっぽいところがあるから
荒唐無稽な会話が受けると思って居るんだ
食糧需給の現実を考えると食べ物を残す余地なんかあるものか
今だって酷暑続きで野菜がどんどん値上がりしていく
インフレと言っても過言ではない
私は処刑された逆賊の末裔だから
この程度は諦めなければならないのは百も承知ですが
野菜を食べないと胸が焼けるのがガマンできません。





初出 「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
  http://anapai.com/tanpatsu/goru/
  タイトルは、ぎわらさん



自由詩 食べ物を残すと祟られるのだろうか Copyright あおば 2013-07-18 21:54:21
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