筆
はるな
ま昼にうす闇の絶望をえがいて
えがききれずに筆を折るのはおよし
空はまいにち傾いて
だんだんに染まる木々や青を
眺めている場所がちがうってだけだろう
筆を折るのはおよし
ま昼にはま昼の
うす闇にはうす闇の
絶望がそれぞれあるからね
いちいち涙しておいで
それから明日のことを考えよう
自由詩
筆
Copyright
はるな
2013-07-18 14:56:41