空気圧3頁目
……とある蛙

部屋

重い空気圧に押し潰されそうな脳味噌の、裏側に映ずるものは裏返された部屋の壁、その壁は打ちっ放しのコンクリートのざらついた表面が鮮やかな緑で、窓はない。亀裂もない。虫の入り込む余地のない密室の裏返し。その部屋の外側から見ているのだが内側が裏返って見えている。部屋の角が埃がたまった▽の角。部屋に亀裂は無い。メビウスの輪のような立方体を外側から覗いている僕の意識は視床下部にあり垂体を圧迫している。代わりに僕の前頭葉はレタスで覆われている。そのうち奴に喰われてしまうのだろう。空気の重さに胃から押し出されてくる裏返しの意識が僕のレタスを食べてしまうのだ。
KoNo Atusa De!!


自由詩 空気圧3頁目 Copyright ……とある蛙 2013-07-08 17:18:21
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