色彩を描く
朝焼彩茜色

曲線がマーブルに沿って腕を放り投げるように
湾を描く 描く

何色をもカウントし訓え 重ね叶える 想いの色才の芽生え 生き
生まれながらの 棘のない 美しい美しい 香りに伝う

光を身ごもる 目に浮かばない 憂世の去った 星文字 結ぶ天
空気に泳ぐ 透明の羽を穏やかに 音を立て ここに降りる 

 神秘を仰ぐ 風は云う

縁を懸けてゆく 瞳と瞳が会う 口は上手く動かない それでも伝う香り
一度の中の一度

迫り来る星の車輪の音 心に馴染む親しみの戯れ 愉し諭し夜空の未知をゆく
鮮やか最中 スローモーションに染めて乱れ咲く 色彩の口笛
口は上手く喋れない それでも引力に魅かれる 華のひら

とろり ゆらり
とろり ゆらり

 神秘を仰ぐ 風の波紋は印を残す 余韻は曲線をマーブルに沿って
 腕を放り投げるように 湾を描く 描く


自由詩 色彩を描く Copyright 朝焼彩茜色 2013-07-03 19:24:45
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