先に在るもの・・・
tamami
考えまいとする私に考えよと云う
考えさせようとする貴方は何処に
どれ程思考したらよいのでしょう
どれ程苦悶したらよいのでしょう
そのことにより何処まで辿りつけ
何処に辿りつくというのでしょう
その先に在る事の為に生きており
その先に在るものを習得する為に
その先には何が在るのでしょうか
いつも感じるのは全ては己の内に
いつも想うのは果てしない試練だ
あるものに辿り着くまで歩き続け
終焉の時が近づき命の果てる頃に
辿りつくであろうことを予感しつ
何も得られず命の果てるその時に
スパークする気さえしているのだ
人夫々の終焉の形があるであろう
後悔と懺悔の過去の歩みは脳裏に
走馬灯のように映し出されるのか
何も感じず何も知らず己に対する
言い訳の材料を巧に見つけ出して
それとは気付かずに器用に生きる
そんな者達の終焉は穏やかなのか
考えまいとする私に考えよと言う
貴方のお姿は見えず声だけが届く
音の無い声は私だけに届いている
果てしない道のりは後どれくらい
どれ程思考したらよいのでしょう
どれ程苦悶したらよいのでしょう
迷路には耐えられず怠慢に怠惰に
後どれくらい?とよろめている私
考えまいとする私に考えよと云う
考えさせようとする貴方は何処に