太陽はしっていた
朧月

なにものにも出番があるに違いない
そうおもわれてしまわれている
いつか
いつか

部屋のすみにおかれた文具のように
ひっそり

それはあなたがわすれていったものたち
だれがせめられるでしょうか
すきまからはいる太陽のひかりは
そっとそれらを照らした

だれもみていないまま
ときがすぎ
自分がなにものであったのかも
わすれて

わすれてもいいのですよ
太陽はそういった


自由詩 太陽はしっていた Copyright 朧月 2013-06-30 11:52:53
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