濃霧を抜けて
三月雨


千本の隙間に君を視る


連立した木立、立ち込める夜の匂い


揺らぐ葉、ざわめき


君は何処を見ている?
君は何を観ている?


抜ける風、ざわめく


連立した苛立ち、満たされる不安の色


幾千日の空隙に君を見つけた。



自由詩 濃霧を抜けて Copyright 三月雨 2013-06-21 21:13:44
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