鳥が選ぶ現代詩
左屋百色

静まりかえっていました。
薄暗く
とても広い公園の水道で、
その蛇口の上で、
わたしはひとりでいました。
朝六時。
わたしは
人間ではないのかも知れません。
空を飛んだり
虫を食べたりしている時に、
ふと、
そんな事を思います。
ブランコに興味はありません。
飛べますから、
こう見えて
けっこう飛べますから。
朝七時。
人が駅へ向かって歩いています。
その人に
喜怒哀楽を見つけました。
本日は
天気もいい事ですし
わたしは
その中から喜を選び
とりあえず、
海へでも行こうと決めました。
海は
これからの季節
けっこういい現代詩が
見つかりますから。
いいえ、
電車では行きません。
飛べますから、




自由詩 鳥が選ぶ現代詩 Copyright 左屋百色 2013-06-17 14:10:45
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