打ち水
花形新次

手のひらに
掬った
水の冷たさで
きみの火照りを
鎮めようとして
胸元にかけると
白いTシャツが濡れて
ブラジャーが見えた
もっと、もっと
奥まで
できれば
乳首の色ぐらいまで
見ようとして
夢中で
水をかけていたら
上から思いっきり
拳固で
脳天どつかれて
一瞬
記憶が飛んだ


自由詩 打ち水 Copyright 花形新次 2013-06-16 00:22:45
notebook Home