me
るるりら

ひどく風の ある日
ひとの顔ほどもある木の葉が
ぬいんぬいんと おおきく 
円を えがいたり
突然 すさまじい勢いで 遠くに
流れてゆきます
空は ごろごろと 唸っています


ひとの顔は みな 平坦になったり
ひどく凝固した おももち
かと思うと たちどころに ひんまがるものですから
みんな 背中をまるくして あるくのでした

もう 人々は 人ではなくなりました
もう 人は みな子猫でした

だれかの布団に ものも言わないで滑り込みたくなってます
ぬくくて ぬくぬく ぬいんいいんと もぐりこみ、ちいさく 
みぃ

と だけ 言いました




自由詩 me Copyright るるりら 2013-06-13 12:52:39
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