白い夏庭
とつき

白いおまもりのはいったふうとうのふうを
ひとつひとつほどいていったひろさの中で
ひだり目は茶色みぎ目は薄緑のわかくさ色の
スカートの正座の少女の音読はささやきのさざなみの
ひざがしらからはじまり見えそうでいてふきそくすぎる
ひらがなが階段をのぼりおりしているようでたちがわるい
縁側 ブラウスのしわ さこつ めがねへびのぬけがら
つつじって漢字でかけますか
ゆめははたちからカラーです
そろそろ足がしびれたわ
足くずしますね
しびれは蒸発ににている
このしびれが雲になって
雨になって
あじさいのおんかい
野良犬らしき犬の咳
ふおんですね
いぬもどき


自由詩 白い夏庭 Copyright とつき 2013-06-09 18:14:17
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