星空には境界がない
眠り羊
琴線に触れた映像作品を
思い浮かべれば
ここのところ韓国のものが
群を抜いている
商戦に踊らされている
わけではない
内容なのだ
善と悪が入り組んだ
一筋縄ではいかない世界で
打ち出される決断と実行
そこに表れる人間性の
圧倒的な輝き
何と情の激しい人たちであろうかと
面食らいながらも
心動かされずにおれないのは
損得や自己愛に
凝り固まった人間たち
その中にあって
傷つきながらも屈しない
精神美の存在を
目のあたりにするからだろう
ほめられたい
認められたい
愛されたいという
自己愛や
有利不利の
損得勘定
そればかりでは
人間が小さくなる
日本の政治家が
小粒ばかりになったと
言われて久しい
小粒になったのか
されたのか
どちらにしても
そこにはまぎれもなく
日本国民の姿が
反映されているのだろう
表面をどんな言葉で飾ろうと
自分を有利にするための
小賢しい立ち回りは
決して人の心を動かさない
潰しあって
小さく小さくまとまっていくよりも
のびやかに
互いのよさを認めあえる社会に
少しずつ
少しずつでも
していきたい