魂の血がながれている
はなもとあお
魂がふかく傷ついている
わたしたちの身体には血がながれている
魂が傷ついた
そのおなじふかさで
自身の身体に傷を刻んで
いたみを
目に見えるようにする
バランスをとっている
心は
こんなにも痛いのに
身体は
平然としているから
誰も
信じてくれない
心が傷ついているって
自分に嘘をついて
わらって
セクシャルを売るの
止めなよ
魂から血が滲みだす
お金とひきかえに
向けられた欲望の檻
心は
ますます傷つけられていく
自ら刻んだ
身体の傷と同じみたいに
血を流したい
生きるために
血で傷を洗って
その回復力を試すみたいに
流した血とおなじくらい
流せなかった涙
みるように
死にたい
のと、おなじくらい、
生きたい
血をながして
魂が傷ついている
血をながしている
だれか
だれか
だれか
気付いて
たすけて
いたみを
共有して
あなたの痛みを癒せない
きっと
傷つけたひとに
傷を縫ってほしい
あたたかさがほしい
ただ
守られるための
魂の傷をなおす
言葉がほしい
行動がほしい
やさしい時間がほしい
投げやりにならないで
これ以上
傷で傷を忘れないで
ちょっとだけ
お金のことは忘れて
憎しみあう関係から逃れて
ゆっくり
時間をかけて
ゆっくり
言葉をまなんで
ゆっくり
いたみと向き合って
流れている血を循環させたまま
魂の傷を癒して