反省
乱太郎

摂氏零度付近で繰り返す
憤りと自己批判
つい今しがた晴天だったはずも
霰の降る未熟さ
頭を垂れるつららになれたらと
空を仰いでみた

雪解けの光沢に偽りはないのだが
春の陽射しは強すぎて
ひねくれた僕は影に隠れて安堵する
ずるいのかな
正当化する前頭葉に影がにやける

生きているというのは虚数みたいなもので
死んでいるのだと感じたほうが
答えが見えてきそうだ
そんなことも考えてしまったのは
それから出会った夕暮れの茜

もうしませんと誓ったのは
一膳目の箸を口に向かわせる直前のことだった



自由詩 反省 Copyright 乱太郎 2013-06-06 15:27:46
notebook Home 戻る