遠く美しいもの 憧れ
梅昆布茶

大切なもの すてられないもの こだわって
でも時はすべてを 風化させてゆく砂
眼に焼きつけた君の横顔 しなやかな指の運び 密やかな息遣い

階段の手摺を 君がもたれかかっていた重みを ちょっと揺れていた心も
失いたくないすべてのもの ぼくはただの木偶の坊だ ちっとも気が利かない
生きてゆくことに迷って ただ忘れたかったんだ その場しのぎさ

憧れは手にすることで壊れるのだろうか それとももっともっと遠くへゆくの
そして 遠く美しいものになるの

憧れになってしまうの


自由詩 遠く美しいもの 憧れ Copyright 梅昆布茶 2013-06-04 22:37:32
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