夏草
草野春心



  すてきな溝があったので
  かたほうの耳をそこにあずける



  夏草は風にこすれ
  虫たちがさやかな羽音をたてる
  日の光のなかですべては
  ひとしく水にぬれていた





自由詩 夏草 Copyright 草野春心 2013-06-01 06:39:00
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