月影
草野春心



  道ぞいの用水路に
  浮かぶ月影のうえ、
  きみの冷えた笑いがはじける
  おざなりな微熱もいま
  ぼくの胸から消えてうせる
  おわかれだね
  おわかれだ
  まるで靴の裏側みたいに
  どうしようもない夜




自由詩 月影 Copyright 草野春心 2013-05-26 23:44:58
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