鎖と鎖
朝焼彩茜色

いつ繋がれる 鎖に首を突っ込まずに
いつ本物が繋がる 首輪を己に繋がない自覚まで

雲が流線型を生かし 海に見せる錯覚な 娑婆界

のん気に微笑む者者に 心底羨ましく惹かれて止まない
傷は骨からさえも 流血して止まない

己をガムシャラに痛めつけた 理由の文書を解説できないままでいたかった
繋がれた狭い未熟と 繋がれた流線型の尾からの波紋からの原点の種

のん気に微笑む人々に 皆 どんな想いで生まれてきたのか 娑婆界に
のん気に微笑む人間に 皆 どんな想いで産み出されたのか 空と海の狭間で

尊さの降り募る 空から海へ 海から空へ こんな素晴らしい命を
どう莫迦に御釈迦になろうと 潜ってはいけない鉛の首輪

どうか愛と通じて 
どうか愛と繋がって



自由詩 鎖と鎖 Copyright 朝焼彩茜色 2013-05-24 20:44:33
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