屑の輝き
まーつん

 口には出さなくとも
 目つきで解る
 軽蔑の刃

 四角い花壇の隅を汚す
 ゴミを捨てたのは誰
 落とし主は現れず

 誰も手を汚したくない
 でも傷つけずにはいられない
 だから屑は遠巻きにされ
 社会的に抹殺されて

 どんな
 罪を犯したの

 どんな
 貧しさを抱えたの

 あるいはどんな
 豊かさ故に
 爪弾きにされてるの

 ドブの澱みに
 ヘドロの輝き
 片隅に寄り集まる
 たくさんの夜の魂

 屑は美しい
 定義にとらわれない
 その生き様

 屑は手に余る
 どんな法律にも
 あてはまらない考え方

 俺は屑でい続けたい
 自分にしがみつき
 放したくない

 たとえ笑われても
 生きたいように
 生きるんだ

 どんな存在だって
 美しい筈なのに

 ただそれを見抜けない
 人の目があるだけだ


 澄んだ川面に
 投げ捨てられた
 一輪の花よ

 お前の行方に
 目を凝らす





 神様だって
 きっといる











自由詩 屑の輝き Copyright まーつん 2013-05-24 18:41:17
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