ゾンビ・イン・ハイスクール
ゴースト(無月野青馬)

震えてた
ニシノカ●に
そんなもんじゃ震えない
そんなものは震えじゃないフザケンナって言いたくなるくらい
震えてた
痺れ、吐き気、寒気、全部本当のことだった
学園長が這い回ってた
PTAが逃げ惑ってた
アタシはフザケンナって思いながら
西門を目指してた
校内は炎上中
あいふぉんは故障中
口内炎も酷くて
肉片も飛び交ってて
高校生達のパワーと混沌を見たよ
整備兵、西へ!
衛生兵、西へ!
んでもって、ウルトラ警備隊、西へ!って言いたくなったね
きっと、コンクラーベよりは過酷だったよね
大豆アレルギー持ちの子が惣菜パンを貪り食ってもアレルギー反応で死ななかったしね
でも、思ったよね
何かアタシ達がワルイコトした?
ワルイコトしたんだっけ?って、思ったよ
知らないよ
アタシは
何もしてないはずだよ
だってアタシは
いつも
どんな時でも
ニシノカ●フザケンナって震えてただけだから
体育なんてサボってたし
競歩なんてやったことないし
みんなパンジーとかチューリップとか
フザケンナって感じで
一つ残らず吹き飛ばしていってたけど
それを見てた用務員さんがずっと濁った目でみんなのことを睨んでたけど
フレディみたいだなって思ったけど
アタシは何かワルイコトしたかな?
何で追い掛けられたんだろう?
何で追い掛けられたんだろう・・・
震えてただけなのに
ニシノカ●フザケンナ!
ニシノカ●フザケンナ!
西門の前で
変なヤツラが
蒼白く震えてるゾンビみたいなヤツラがいるんだよ!
こっち見てるんだよ!
アタシが外に出ないようにしてるんだよ!
遭いたくなんてなかったよ!
学校になんて来るんじゃなかった!
ずっと家にいれば良かったんだ!
やっぱり、ずっと家にいるのが正解だったんじゃん!
ママの嘘つき!
アタシがゾンビになっちゃうじゃん!
ニシノカ●フザケンナ!
フザケンナ!
誰か何とかしてよ!





自由詩 ゾンビ・イン・ハイスクール Copyright ゴースト(無月野青馬) 2013-05-22 23:49:59
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