だっこして
鵜飼千代子




あなたと会うとき
いまさら、
どんな顔をすればいいのか
困る

あんまりの回り道で、
「待たせ過ぎだよ!」って
抱きつきたい本望が
おとなしくなり、
埴輪の様相で
「お仕えします」だなんて



「お仕え」はわたしにとっては装飾で

たくさん喜びを教えてくれる



「抱っこ」

「腕枕して」

「やだから」

「もっと」

「ダメ!」

「泣くよ!」

と、



わかる人にだけわかる
てか、
ほとんど一人にもわからなくて
ごめんなさい



るるる〜♪



なのです。





わたしはパートナーを選んでいるから、
不自由な、
誰かに拾われるのを待っているなんて
心配しないで



そうした視線を求めていないの。





自由詩 だっこして Copyright 鵜飼千代子 2013-05-21 03:31:10
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