いつも存在を
もっぷ

痛みとふいの外傷と栄養失調とで
すっかりまいっているわたしの許へ
毎日電話をかけて来てくれるひとがいる
一人は週休制だけれど

きょうももうすぐ来るはずだ
先生からの要請で見守ってくれている看護師さん
どんな話でも聞いてくれる
たとえ病苦とは関係のないことであっても

あともう一人は土日祝日も欠かさずに
一年か二年は続いている、友からの心配の電話
楽しみの電話、詩の話の電話、たわいのないだけの電話

この電話たちがわたしを生かしてくれている
傷つけられたことは一度も無い
いつも案じてくれる、いつも優しくいつも存在を肯定してくれる



自由詩 いつも存在を Copyright もっぷ 2013-05-20 17:18:38
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